友人と話をしていた時、その友人が「上の子が最近、抱っこして抱っこしてっていうんだ。下の子を抱っこしている時や私が何かしている時に抱っこしてっていうし、そうなると全然言うこと聞かないんだよね・・甘えていると思うんだけど、どうしようもないから抱っこするようにはしているんだけどね・・・もう、ほんと甘えてるでしょ」と困った様子でした。よく話を聞いてみると、5歳なのに抱っこしてと言うのは甘えているし、このまま甘えていつまでも抱っこと言い続けるのではないかと言うことが心配だと言っていました。
この「何歳になっても抱っこというから甘えている。困っている」という話は良く聞きます。一体何歳までなら抱っこはしても良くて、何歳からはダメなのでしょうか?
答えは『何歳になっても抱っこして良い』です。
中学生でも、高校生になっても、大人になっても良いのです。
もちろん、赤ちゃんのように抱っこすることは無くなっても、触れられたり抱き締められたりすることは、私たち人間にとってとても大切な心の栄養となるのです。
特に小さい頃、抱っこを沢山してもらうことで子どもは、安心感や大事にされている感覚、自分を肯定する力が育ちます。小さいころに抱っこを沢山してもらった子どもは成長期に、辛い事や困難と出会った時、その問題と向き合って踏ん張る力や乗り越える力を身につけているのです。
「抱っこして」と子どもが言ってきたら、それはチャンスです。
子どもたちに生きる力を伝える、優しさや逞しさを伝えるチャンスなのです。
でもどうしても抱っこ出来ない時もあります。当然ですよね。大人は忙しいですから。
その時は、「後で(○○が終わったら)抱っこするから待っててね」とお話して、後で必ず抱っこしてあげてください。
子どもはとても安心します。約束を守られることの喜びを知ります。
つい最近、産まれて半年も経たない赤ちゃん2人と出会いました。別々に会った赤ちゃんのお母さんは同じことを言っていました。「おっぱいが終わって寝たからそっと、物凄くそっと布団に眠らせようとするのに、手を離した途端泣くんだよ。私じゃなくて他の人なら泣かないでそのまま眠るんだよね。私の時は抱っこじゃないと寝ないの。抱っこばっかりで疲れる」ずっと抱っこしているのは本当に疲れますよね。頭が下がる思いです。
でも赤ちゃんは分かっているんでしょうね。
お布団よりも、ベッドの上よりもお母さんの腕の中が一番気持ちの良いことを。
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