「お母さん嫌い」「ママのバカ」「お母さんなんて死んでしまえばいいのに」
最近子どもがこんな言葉を使うようになってしまったと落ちこんだり、怒っているお母さんの話をよく聞くことがあります。
「誰が教えたのかしら、幼稚園(小学生)になった途端にこんな言葉を使うようになってショック・・・」とか「本当に腹が立って、ママもあなたが嫌いって言ってやりました」とか「自分の子育てが間違っていたのかな(涙)」などとお母さんの反応も様々です。
確かに、「嫌い」「バカ」「死んでしまえばいいのに」などという言葉を言われるとすごく傷つくし、言われて嬉しい言葉ではありません。親としてはそんな言葉を使っていいなどと教えたつもりもないし、まさか子どもにそんなことを言われるようになるとは思いもしなかったというのが正直な気持ちですよね。
どうして子ども達はこんな事を言うのでしょうか?本当にお母さんの事が「嫌い」なのでしょうか?「バカ」や「死んでしまえばいい」と思っているのでしょうか?
答えは【NO】です。(言っている瞬間は心の底からそう思っているかもしれませんが)
子どもはお母さんが大好きです。好きで、好きで、好きでたまりません。
お母さんには自分の一番の味方でいて欲しいし、一番仲良くしたい存在です。
だけど、お母さんに怒られたり、自分の想いや気持ちが通じなかったり、自分よりも兄弟の方が大切に扱われているような気がしたり、聞いて欲しい時に話を聞いてくれなかったり、とにかくなんだかお母さんとコミュニケーションが上手く取れていないと感じると、不安になって、すごく悲しい気持ちになるのです。愛されていないような気がしてとても怖くなるのです。
子ども自身まさかそんな気持ちを感じているなんて気がついてもいませんから、口から出る言葉は「お母さん嫌い」「ママのバカ」「お母さんなんて死んでしまえばいいのに」という事になるのです。子どもの心だって複雑なんです。
もし皆さんのお子さんがそういう言葉を言ってきたら、皆さんの耳に届いた時少しだけその言葉を変換してみてください。
「お母さん嫌い」→「お母さん本当は大好き」
「ママのバカ」→「ママ、私の気持ちをわかって」
「お母さんなんか死んでしまえばいいのに」→「お母さんに愛されなかったら僕は死にそうな気分になるんだ」
そして、お子さんの目を見てください。言葉は激しくても、お母さんを睨んでいたとしても、その子の目の奥は、不安げで悲しい目をしているはずです。
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