早いもので2015年も終わり、2016年を迎えようとしています。
今年は沢山のお母さん達とそのお子さんに会い、お母さんの話を伺いながら子ども達の様子を知ることができました。
「子どもが言うことを聞きません。どうしたら言うことを聞くようになりますか?」
「2歳の息子はお友達におもちゃを貸せません。人のことを考えられないから心配です」
「学校ではわりと頑張っているみたいだけど、家でも同じくらい頑張ってくれたらいいのに、家のことは何にもしないんです」
「声も大きくてうるさいし、家の中をドタバタと走りまわって静かにできません」
「自分の好きなことは言われなくてもするんです。ゲームばっかりして学校の宿題はいわれないとしないんです」
これはほんの一部ですが、多くのお母さんが私に話をしてくれた中の代表的なご相談です。そして多くのお母さんが「私たちの時は違ったよね。今の子どもはどうしてこうなんだろう」と仰います。
たしかに私も自分の子ども時代と比べると、世の中が大きく変わってきたと思います。
毎日のように犯罪のニュースが流れ、しかも子どもを巻き込んだ信じがたい事件が起きています。小さな子ども達だけで外に遊びに出すことはなかなか難しいことです。
住宅事情や住環境も随分と変わってきたし、物も情報も溢れています。
生きにくい、子育てしにくい世の中だと感じることも多い時代だと思います。
今の子どもたちはこんな世の中に産まれてきました。
大人の私たちでも生きにくいと感じるような時代に、子どもたちは小さな体と純粋な心で一生懸命に生きているのです。
きっと変ったとすれば、それは私たち大人の世界です。今も昔も子どもたちは何も変わっていません。子どもは昔から、親の言うことは聞きません。人の事よりも自分の事を考えます。好きなことしかしたくありません。わがままで自分勝手です。
ゲームは面白く作られているから、それに夢中になるのも当然です。そのゲームを考えたもの、買ってあげたのも大人です。
大きな声を出して思い切り走り回りたい、そんな欲求を持っています。これが子どもです。
だから子どもを変える必要はありません。変わるのは私たち大人です。
私たちは大人だから自分達で変えることができます。生きにくい世の中であれば、生きやすい子育てしやすい世の中に、安心して暮らせる世の中に変えて行くことができます。
これは大人に課せられた難題だなとも思いつつ、一人ではできないこともみんなで力を合わせれば出来ないことではないと思うのです。
目まぐるしく過ぎた2015年。来年は子どもにとっても大人にとっても実りの多い年となりますように。今年も1年間ありがとうございました。
0コメント