先日、長崎女子短期大学の浦川末子学長のお話を伺う機会がありました。
長崎女子短期大学は昨年8月に「保護者支援・教育研究所」を学内に設置し、その研究所の所長に私がグループメンバーとして所属する㈱メンタルサポート研究所の代表である倉成先生が所長を務めているご縁からお話を伺う機会があったのです。
浦川学長は、背筋が真っ直ぐでとても元気な笑顔の子どもたちの為に子育て・教育をより良くしようと真剣に取り組んでいらっしゃいます。
先日のお話も、「子どもの声に耳を傾けて」というテーマで、【子どもの孤立~日本の子どもは居場所がなく孤独と思っている~】【高校生の自己評価~日本・米国・韓国・中国との比較で日本の高校生は突出して自己評価が低い~】【大人の現実~「過去、手助けが必要だが、知らない人がいた場合に手助けをしたか」の問いに「はい」と答えた人の割合が21カ国中、日本は最も低い~】という統計グラフを見ながらお話をしてくださいました。
その中で浦川学長は、今のような現状を変えていくことは、家庭だけではなく地域で子育てをすること・子どもの成長を見守ることが大切で、そこに大人達が積極的に関わっていくような環境を作りたいと仰っていました。
「最近は親が子どもの学校行事に参加することが少ない。仕事など大変だろうけど親がしていることを見て子どもは育つんです」と言われた時に「それ、私のことだ・・・」と思いました。
私の子どもたちは現在幼稚園に通っていて、4月にはその年のクラス委員さんを決める会合が開かれます。この2年、私は仕事をしていることを理由になんとかクラス委員にならないようにしてきました。仕事に支障が出ると思ったからです。でもその反面「子育てしてるのになんだか違う気がする・・・仕事はとても大切だけど、それを理由に私は自分にとって面倒なことや煩わしいと思うことを避けているんじゃないかな・・・でも仕事も責任ある事だし・・・」とモヤモヤとしているところでした。
浦川学長のお話を聞いた時ハッキリとわかりました。「私は仕事と幼稚園の役割の調整をつけるのが面倒で、仕事と言えばなんでも許される」と思っていたのです。私自身、子育ては一生懸命しているつもりだったし、カウンセラーとして全ての子どもたちが安心して暮らせる世の中を作っていきたいと思って活動もしています。
でも、一番大切なことを忘れていました。今私の子どもたちが育っている場所の大切さ、そして子どもたちは私を見ているということを忘れていました。
幼稚園の現場は誰か他の人に任せて、自分はそこから目を背け「でも子育ては一生懸命やっています」なんていうのは虫の良すぎる話だなと、恥ずかしいやら情けないやら。
「よーし、来年はクラス委員を引き受けよう」そう思う今日この頃です。
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