先日、私の娘と私の友人とでうどんを食べに行きました。娘は最近うどん一人前をぺろりと平らげるようになりお気に入りは、「天かす(揚げ玉)」の入ったうどんです。
その日も美味しそうにうどんを食べ始めました。しばらく食べていると突然、麺を一本ずつレンゲに乗せてそのまま口に運び始めました。大人用の大きなレンゲだったので時間もかかるし見ているととても食べにくそうです。
「どうしてそんな食べ方するの?食べにくくない?」と聞くと、娘は「こうして食べたいの」と一言、楽しそうにレンゲでうどんを口に運んでいます。“へー不思議、そうやって食べたいんだ”と思ってみていました。
うどんを一通り食べ終わると今度はレンゲにスープと天かすやネギをすくい、突然指でレンゲを抑えてスープだけ器にこぼしました。そして、そのまま落ちてこないネギや天かすを私たちに見せて「マジック!」ととても自慢げな顔をしています。
「マジック???」一瞬何のことかわからなくてポカンとしましたが“手品の事か、良く考えたな、面白い”と娘の発想に感心してしまいました。
娘のこの行動は大人の目から見ると“お行儀が悪い”ことだと思います。でも、こんなことを大人になるまでやり続けるかといえば、きっとやらないでしょう。5歳の子どもが見たうどんが入った器は、美味しさと楽しさがたくさん詰まった器なのでしょう。子どもの見ている世界と大人の見ている世界は随分違うんだと改めて感じる出来事でした。
年齢と共に興味の対象は変って当然ですが、私たち大人は昔子どもだった時に感じていた「ワクワク」や「ドキドキ」「面白い」そんな気持ちを随分忘れているような気がします。そして、大人の価値観から「どうしてそんなことするの?」「汚いからやめなさい」「今やる必要ないじゃない」そんな小言をいうこともしばしばです。
砂のお団子を作ること・着せ替え人形で遊ぶ・カエルのたまごとり・蝉取り・水たまりの中を歩くこと・・・etc。今はほとんど興味が無いけれど、子どものころの私がワクワク・ドキドキ胸を躍らせていたことです。
皆さんはどんなことにワクワク・ドキドキして、どんなことに興味を持っていた子どもでしたか?
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