前回の終わりに私は『「ダメなことはダメ」と教えてあげないと子どもは育ちません。私がよく出会うお母さんたち達は、褒める事=叱らない、ダメだと言ってはいけない、と思っている人が多いのです。考え方がごちゃ混ぜになっています。褒めることと、叱ること、ダメだと教える事は全く別なのです。どれが抜けても子どもは育ちません。』と書いて終わりました。
お母さんたちとお話をしていくと、多くのお母さんたちが子どもの事を褒めなければいけないと強く思っています。叱ることやダメだと教えることは、そうしてしまった時、自分は子どもを褒めることができていないと思っているのです。実はここが大きな勘違いで、子育てをする時にハマりやすい罠なのです。褒めることと叱る事を一緒に考えないでください。褒める事と叱る・ダメだと教える事は全く別の事なのです。
褒める事については様々なところから情報を得ることができるので、ここでは詳しくは触れることはしませんが、褒めるだけでは子どもは育ちません。
褒めることと同じくらい子どもに「ダメなことはダメ」とハッキリ教えてあげて欲しいのです。ダメなことはダメと言っていいのです。
だだ、お母さんたちと話しているとこの「ダメ」の言い方も少し誤解があるようで・・・「もー、また散らかして、片付けられないからダメなんだよ」とか「お友達を叩いたらダメっていったでしょ、お友達に嫌われるよ!」「まだ宿題してないの、ほんとダメね」等々、ダメという言葉を使う時に感情的に言ったり、文句として言ったり、子どもの存在を否定するような使い方をしている方が多いようです。これでは子どもにお母さんたちの真意は伝わりません。それどころか子どもには「自分の存在はダメなんだ、ママは僕のことが嫌いなんだ」と伝わってしまいます。具体的に間違った行動を「ダメだよ」と教えてあげることが大切です。「遊んだままで片付けないのはダメなんだよ」「お友達を叩いたらダメなんだよ」「宿題をしていかないのはダメなんだよ」と間違った行動を否定して、その行動がダメなんだと教えてください。そうすれば、子どもは自分の行動のどこが間違っていたかハッキリとわかります。お母さんの伝えたいことも伝わりやすくなります。日常の褒め方・叱り方を少し振り返ってみてはいかがでしょうか。
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