4月があっという間に過ぎ、子ども達は新しい環境に少しずつ慣れて来た頃でしょうか。
新しい環境は楽しみなような不安なような、子ども達にとってそこが心地良い場所になるといいなと願うばかりです。
そんな中、最近「子どもの本音」について考えさせられる子ども達に出会いました。
一人はお母さんの言うことを全く聞かない男の子です。その男の子はとにかくお母さんの言うことを、全く聞きません。むしろワザと無視をしているようにも見えます。そうなるとお母さんは余計に男の子のすることなすことに一見ヒステリックにも見えるくらいに反応して「それをしたらダメ、なんてことするの、言うことを聞きなさい、どうして言うことを聞かないの」と言い続けています。ずっとそんな感じだったのでその子が一人になった時に聞いてみました。
「ねえねえ、○君さ、お母さんに言うこと聞かないじゃない、それって“お母さんうるさーい”と思ってるんじゃない?」すると少しビックリした顔で「うるさいと思ってる」と返事してくれました。「そっか、うるさいと思っていたら言うこと聞きたくないね」というと「うん、、、聞きたくない」とさっきまでと同じ男の子とは思えないくらい素直です。
「なんだ、こんなに素直に自分の気持ちを話す子なんだ、今お母さんに見せている姿はこの子の本心ではないのかもしれないな」と思いました。
お友達が呼んだので、男の子は走って行ってしまいました。
二人目は公園で出会った小学1年の女の子です。その子は“家の鍵を無くした”らしく、偶然にそこにいた方から「この子を知っていますか?」と言われたことがきっかけで、お母さんに電話をして、お母さんを待つ間公園で一緒に遊んでいました。実は鍵を無くしたというのは女の子のウソで、お母さんは仕事なのでその日は小学校の放課後お預かりに行く予定だったようです。仕事を切り上げて帰ってきたお母さんは、とても申し訳なさそうに「すみません、先日もお預かりに行かないで帰って来たんです。偶然隣のクラスのお母さんがいて電話をしてくれたので良かったんですけど、、、もうっ、どうして帰ってくるんだろう。お預かり嫌なのかな」と困った様子でした。
お母さんが少し遠くに行った時に小さな声で「ねえ、お預かり行くの嫌なの?」と聞くと「うん嫌」とすごく素直に答えてくれました。「帰ってきて遊びたいの?」と聞くと「遊びたい、あっお母さんに聞こえるからもう言わないで」と私の口の所に手を当てました。
そして遊具の所に遊びに行きました。
親の言うことを聞かない子どもは、親からしたら困った子どもに写るかもしれませんね。でも親にとって困った行動をしている時、子どもは何を言いたいんだろう。本音で話をした時、子どもの困った行動は変わっていくんだろうな、そう思う出来事でした。
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